参考症例
Casesパーフォレーション 分岐部
2018.04.23(月)
医療従事者向けの投稿になります。
補綴、コアを除去したら異常な出血を確認した。可能性の一つとしては既存のパーフォレーションが挙げられると思います。
今回のケースもそのような事例でした。
左下6番 自発痛あり、咬合痛あり と言う状態で、かかりつけ医の先生のクリニックにて補綴、メタルコア除去をして異常な出血があるとのことでご紹介いただきました。
治療開始直後
感染除去、拡大形成直後
歯根破折ではなく、近心、遠心両根の歯根内湾側のパーフォレーションを確認しました。感染の除去と拡大形成、位置の関係上、Pro root MTAにて根管充填と同時にパーフォレーションリペアを行いました。
根管充填、パフォレーションリペア直後
術前、術後(築造後)
歯周ポケットとの交通もなかったことで、翌回来院の際には幸いなことの症状の消失を確認し、築造処置を行っております。
残存歯質が少ないことが懸念材料ではありますが、長期的にこの歯が永く機能していただくことを願っております。
患者さんはかかりつけの先生がご紹介してくれたことを非常に嬉しく思っておられました。今後とも何かのお力に少しでもなれれば幸いです。