参考症例
Cases根管治療 治らない
2018.04.16(月)
医療従事者向けの投稿になります。
当院では厳密な根管治療を行っても治らない場合に外科的歯内療法を行い歯の保存を行っていきます。(患者さんにも事前に全体のご説明を行っております)
歯内療法では根管治療で消失しない症状(自発痛、咬合痛)に対して、『意図的再植(一般的に上下顎7番以降)』それよりも前方歯であれば『歯根端切除(加えて逆窩洞形成充填)』を行います。
根管経由の感染経路の遮断と症状の消失を目的としています。
下の症例は下顎右側第一大臼歯でしたが、状態により歯根端切除が難しいケースでした(口角が非常に硬く、頬側からの外科的アプローチが難しい)
次点の選択として、意図的再植(抜歯、口腔外処置、再植)を行わせていただきました。
症状の消失と歯の動揺が無くなってから、かかりつけ医の先生にて補綴をしていただいております(本ケースにおいては意図的再植 後2ヶ月目程度より)
術後8ヶ月目に経過観察をさせていただいた際には良好な治癒を確認できました。
かかりつけの先生が歯の保存にご理解をしていただき、大変感謝しております。
今後ともよろしくお願いいたします。