参考症例
Cases根管治療において 最大限の歯質保存
2018.09.12(水)
医療従事者向けの投稿になります
(2枚のデンタルで見ると、本スクリューポストは無理に除去すると歯根破折や過度に健全歯質を奪う可能性があります。根尖部の破折ファイルの除去においても同じことが考えられます)
歯内療法のみを行う歯科医師はその治療を行う過程での築造材、ポスト、根管充填材、破折ファイルなどの除去においても複数の手段、考えを兼ね備えています。
歯内療法の目的である「根尖性歯周炎の予防と根尖性歯周炎の治療」ということ、同時に健全歯質の保存にも最大限の注意を払います。
(近心根 根尖に確認できる破折ファイルも元々の根管形態を維持できるように除去を目指します)
一度の治療時間は短い方が患者さんは身体的には楽かもしれません。
根詰め物や根の中の薬を健康な歯質ごと削っていけば治療の時間は早いかもしれません。
ただ、そのために歯が少なくなって歯が割れることがあります
根管治療を受けた歯(神経を取った歯)が脆い(弱い)のは神経がないからではありません。
根管治療を受けた歯は根管治療を受けるだけの原因(例えば大きな虫歯、再治療)により「残存歯質量が少なくなっていく」、咬合により割れる可能性が上がります。
(近心舌側根管は強度の石灰化のため治療は行われておりませんでした。治療を行なったところ近心頬側根管と根管中央部以下にて合流しました)
なんのために患者さんは根管治療を受けるのでしょうか。
再発により今まで何度その歯の治療を受けましたか。
患者さんによってもさまざまなだと思います。
先生方のクリニックの治療環境や事情により対応が困難なことがございましたら何なりとご相談ください。
つらい症状がある患者さんもお電話で結構です、ご相談ください。お電話でのご質問でも極力歯科医師が対応させてただきます。
術前から終了(築造処置)まで
当院では治りたいと思っていただいている患者さんのために日々研鑽を積んでおりますそして最大限の努力を行います。