参考症例|さいたま市大宮の根管治療専門歯科医院 ユモトデンタルクリニック

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割れているかもしれないと言われた

2017.12.23(土)

医療従事者向けの投稿になります

 

 

 

レントゲン上で歯根全体を取り巻く透過像があります。

 

 

 

 

 

 

抜歯なのでしょうか。

そしてその基準は何でしょうか。

 

 

 

いくつかの歯根破折に言及する論文を見ると、歯根破折のあった歯の約半分程度にこのようなレントゲン上で歯根を取り巻く透過像があったとの報告を確認します。

ただし、画像診断だけでは明らかなもの以外、破折しているとは決めつけられません。

 

 

 

私たちは診査の結果歯根破折の疑いがあれば、同意のもと歯肉剥離を行い歯根表面の染色による「破折線の有無の確認」を行います。

また通常の根管治療の際にも根管内を破折の有無を精査しながら治療を進めていきます。

 

 

 

 

ご紹介頂いた患者さんの症状が歯根破折から生じていて、それをお伝えする場合も少なからずあります。

 

 

 

このケースは「急に咬むと痛むようになった。腫れてる」動揺度2度、打診痛と触診痛が共にあり、遠心部分に限局する深いポケットも存在していましたが、破折もなく紹介元の先生にも患者さんにも非常に協力いただき、現在良い予後を確認できております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かかりつけ医の先生方の言葉には力があります。

 

可能性があるのであれば、そのことを患者さんにお伝えください。