参考症例
Cases根管治療においてのレントゲン撮影
2018.06.08(金)
医療従事者向けの投稿になります。
当院では術前の診査時に他の検査とともに複数枚のレントゲン撮影を行います。
通常、対象歯に対し照射角度を変えて2枚のデンタルを撮影いたします。
複数枚のレントゲンから得られる情報は非常に多く、治療を行う際に有効に活用していきます。
下の3枚のレントゲンは右下6番をそれぞれ照射角度を変えて撮影を行ったものになります。
(当時 正方線、偏近心撮影を行い、ポスト部周囲に疑問を感じ偏遠心撮影を加えて行っています。)
分岐部の透過像が初めて確認されたこと、既存のポストを3次元的に確認することができました。
治療を予期したように行えることは患者さんにとっても非常に重要なことだと思います。
ポスト周囲にはパーフォレーションなどはありませんでしたが、遠心根管内側にストリップパーフォレーション部があり、パーフォレーションリペアを行っております。
短期予後にはなりますが、予後観察時に症状の再発もなく分岐部の透過像の縮小傾向も確認できました。