参考症例
Cases歯根吸収
2018.05.19(土)
医療従事者向けの投稿になります。
歯根吸収
幾つかの原因においてこれが生じることは先生方もご存知と思います。
また適切な診査診断と根管治療治療が行われないと抜歯に至ることもあります。
内部吸収、外部吸収 そして比較的まれなケースであること。吸収の程度も様々になると思います。
通常の根管治療のケース(歯根吸収なし)
自発痛、打診痛もあり、診査の結果、ごく一般的な(歯根吸収もない)根管治療で対応して長期的に維持されているケースになります。(6年経過)
内部吸収
患者さんご本人はたまたま歯科医師でした。
過去に痛みの既往があり、最近になって違和感が出てきた。
ご本人がCT撮影をしたものを見させていただきました。
術前術後
根管治療をさせていただき、症状も消失いたしました。残念ながら吸収がない本来の根管壁の厚みと比べると吸収により薄くなっています。
内部吸収 その2
患者さんは今までに痛みの既往もなく、かかりつけの先生が偶然発見し、ご紹介いただきました。
治療はできますが、根管壁の厚みが極端に低下しております。治療を行うにあたり、事前に将来的な歯の破折のリスクを十分理解していただかなければならない状況です。
重度歯根吸収
少し前から違和感があった。最近咬んで痛みがある。10年ぶりの歯科医院の受診にて発見、当院にご紹介いただきました。動揺度2 唇側歯肉の腫脹、PPD 最深部6㎜
私が関わらさせていただいた方の中でも非常に重度な吸収の状態でした。
患者さんとよくご相談させていただきましたが、後日患者さんから、コスト対効果を考えた際にこの歯をあきらめるとのお電話をいただきました。
まれなケースですが、患者さんの大切な歯には重篤な状況を引き起こすことがあります。
先生方におかれましては、私たちが何かご協力できる事がありましたら、何なりとご連絡ください。